勉強に集中できない、ふとした時に口をあけている、姿勢が悪い。
もしかしたら、歯並び・咬み合わせに問題があるかもしれません!
5~9歳くらいの間に永久歯が並びきるよう、ひと回り大きい永久歯が生えるスペースを作ったり、前歯でしっかりと硬いものをかみきる食習慣や、口もとをひきしめる練習等をします。
永久歯が並びきるスペースがあるかどうかは、乳歯の時点でだいたい予想がつくので、前もって顎を拡大して永久歯が並びきるようにします。
この時期に矯正することにより、装置が少なくてすみ、費用も安くすみます。
9才前後をすぎてから行う従来の矯正法では、 永久歯が並びきってからの矯正治療になるので、スペース確保のために小臼歯を4本も抜いてしまいます。
顎のスペースもせまくなり、治療も複雑になるため、 費用も高くついてしまうことになります。
1. いつから始めたらいいの?
お子様の歯並びの初めての相談は、6歳ごろ(就学されるころ)、上顎の前歯の乳歯が永久歯に生え変わり始める時期が最適です。
小児矯正は、顎の骨のバランスや大きさを整える1期治療(骨格矯正)と歯の位置を整える2期治療(歯列矯正)からなる2段階治療です。
とくに1期治療は、顎の骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子様だからこそできる治療です。
このことでなるべく大人の歯を抜かないで歯並びを整えることができます。
さらに、1期治療で顎の骨を整え 大人の歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療そのものが必要ない場合もあります。
1期治療(骨格矯正) | 3歳~12歳 |
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2期治療(歯列矯正) | 10歳~成人 |
2. 口腔筋機能訓練装置
口腔筋機能訓練で歯並びを良く、あごの成長も促進させる
歯並びやあごの発達の問題になるものとして、舌の悪癖(舌の突き出しや間違った飲み込み癖)の他 、口呼吸や指しゃぶりなどがあります。
口腔筋機能訓練(きちんとした筋肉の使い方の訓練)を行うことで、歯並びを良くするだけでなく、呼吸や嚥下(飲み込み方)、咀嚼(噛む)機能を改善し、あごの成長を促進して、 永久歯がバランス良く萌出できるように誘導します。
3. 床矯正
床矯正とは、入れ歯のような取り外しのできる矯正装置を使用することで、発育途中にある子どもの顎の骨を広げて、抜歯をせずに歯並びを整える方法です。
開始年齢は5~7歳くらいが最適です。
8、9歳でもできますが、10歳を過ぎると顎の拡大が難しくなるため、普通の矯正治療の適用になるかもしれません。
床矯正のメリット
- 床矯正の装置は取り外しが可能です
- 通常の矯正装置より装置が目立ちにくいです
- 通常の矯正装置より歯を動かす時の痛みが少ないです
- 歯を抜かないで治療することができます
- 治療開始時期が早ければ早いほど、費用を抑えられます
4. ムーシールド
口腔筋機能訓練で歯並びを良く、あごの成長も促進させる
ムーシールドは乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置です。
乳歯列期に治療を行う事によって正常な顎骨の成長発育の促進及び、永久歯の正しい生え変わりを期待します。
就寝時にこの装置を装着する事によって舌や口腔周囲筋の状態が整えられ、反対咬合が改善します。
当院では、矯正専門医による診療を行っていますので、安心して治療を受けて頂けます。